学際共創研究をご検討の方へ
FOR CO-CREATION RESEARCH
D3センターでは、学内外の様々な分野の研究者・企業の皆様と共同研究を実施しています。
データ駆動型研究の導入をご検討中の方は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
-
2025.07.25フックス角膜内皮ジストロフィーの検査画像を用いたAIによる自動診断技術等の開発フックス角膜内皮ジストロフィーは、加齢とともに両眼の角膜内皮細胞数が減少し、角膜に浮腫性混濁を生じることで視力が低下する疾患です。現在のところ初期患者に対する有効な治療法は存在せず、末期患者に対する角膜移植が唯一の治療法となっています。本研究では、フックス角膜内皮ジストロフィーの検査画像を用いたAIによる自動診断技術、進行予測技術開発の検討を行います。
-
2025.07.18血糖持続測定に基づく精緻な糖代謝プロファイリングの探索研究-深化と応用糖尿病は国内外で年々増加しています。糖尿病は網膜症や腎症などの合併症や、その後の失明、透析、心血管疾患発症リスクを高め、医療・社会的負担が大きいことから、予防と早期発見が公衆衛生上の課題となっています。合併症リスクを早期に把握するため、血糖変動を簡便に測定可能なFlash Glucose Monitoring System(FGM)の要約指標が臨床現場で利用されていますが、非糖尿病者や境界型における病態変化を精確に捉えるには、さらに高精度な解析が必要とされています。本研究ではFGMデータを基盤に、精緻な食事時刻推定および糖代謝評価法の探求を行います。
-
2025.07.11デジタル技術を活用した顎関節疾患に関連する顎偏位メカニズムの解明顎関節疾患は、噛み合わせの異常を引き起こし、咀嚼障害や顔貌の変化を通じて患者のQOL(Quality of Life: 生活の質)を著しく低下させる深刻な問題です。しかし、疾患により生じる顎偏位のメカニズムについては十分に解明されておらず、効果的な診断や治療法の開発につながる知見が不足しています。本研究では、顎関節疾患と顎偏位のメカニズムの解明を目指し、診断および治療に役立つ新規手法を開発します。
-
2025.06.27機械学習を⽤いた学際分野の俯瞰的分析:学術論⽂の⽂章と図の分類と可視化現代の学術研究は専門分化(細分化)と学際化が同時に進行し、知識は深く掘り下げられる一方で分野間の相互交流によって新たな領域が生み出されています。伝統的に学問の体系は、一元的・階層的なモデルで理解されてきましたが、これらの統一・還元的な見方は知の構造を簡明に示す利点があるものの、多元的で相互循環的に発展する現代の知のあり方を十分に説明しきれない可能性があります。多様化・変容し、かつてない複雑さを帯びている学術分野全体の俯瞰的理解(ひいては、知の構造の解明)を試みるには、新たな分析視座と手法が求められます。本研究では、機械学習技術を用いて学際的な研究領域を俯瞰し、専門分野の細分化と学際的統合のダイナミズムを明らかにすることを目指します。
-
2025.06.20ワイヤレスセンシングによるアナツバメの非接触型行動モニタリングシステムの構築東南アジアでは、アナツバメの営巣を目的とした「ツバメビル」が建築され、巣を採取して販売する産業が存在しています。しかし、産卵後に巣を採取すると卵が廃棄されるなど、動物福祉(animal welfare)への配慮や持続性に欠ける問題が指摘されています。アナツバメは、産卵前に巣を採取するとすぐに再び営巣を行うことが知られているため、動物福祉への配慮と生産性を両立させる観点から、ツバメの営巣活動をモニタリングし、営巣活動終了後に迅速に巣を採取することが求められています。本研究では、動物福祉と生産性・持続性の両立を目指し、電波を用いたセンシングにより、アナツバメの営巣行動を認識する手法の構築を目指します。
-
2025.06.13OU研究データマネージメントエコシステム構築を目指した実験系研究データメタデータ管理の検証モデルシステム構築オープンサイエンスへの流れが加速する中で、研究データの流通、共有、公開および利活用が日常的に行われる時代が到来しています。しかしながら、現状ではそれを日常的に行うための手法や基盤整備が不十分であり、その確立が急務となっています。本研究では、研究データマネージメントエコシステムの構築を目指し、実験系研究データメタデータ管理の検証モデルシステムの構築を目的とします。
-
2025.06.06XR環境における身体動作に適応したインタフェースフレームワークの構築Virtual Reality(VR)、Augmented Reality(AR)、Mixed Reality(MR)の総称であるXR環境においては、従来のコンピュータ向けUIをそのまま適用することは実用的ではありません。そのため、XR環境の特性に適応したUIを構築する必要がありますが、現状では各事例ごとに試行錯誤しながら最適なUIを構築しているため、他の事例で得られた知識を転移して活用できていない課題があります。本研究では、特定の事例で得られた身体動作や不可視情報を集積することによって得られる「知」を、別の事例のUI構築に活かすためのフレームワーク構築を目指します。身体情報の計測および提示手法を通じ、XR環境でのUIに関する研究を進めます。
-
2025.05.30トランススケールスコープAMATERASによるがん希少融合現象の動態解がんは日本人における主要な死因の1つです。特に転移は治療を非常に困難にし、致死率を著しく高める要因とされています。そのため、がん転移の機構を解明し、それに基づく予防法を開発することが重要な課題となっています。近年、「融合がん細胞」ががん転移と密接な関係を持つ細胞として注目されています。本研究では、従来の技術では困難であった融合現象の動態解析を目指します。