沿革
大阪大学大型計算機センターは、全国の大学等の研究者が学術研究・教育等に伴う計算及び情報の処理を行うために利用する全国共同利用施設として、昭和44年(1969年)4月に設置されました。この全国共同利用大型計算機センターは、日本学術会議がその設置を政府に勧告したことを契機に設けられ、本学とともに北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、九州大学の7ヶ所に設置されました。
その後、上記役割に加え、情報化の推進のための実践的調査研究、基盤となる設備の整備等のため、本学を含む7大すべてにおいて、大型計算機センターは全国共同利用情報基盤センターとして改組されました。大阪大学では、平成12年(2000年)4月に改組・拡充が行われ、大阪大学サイバーメディアセンターと称して運営されてきました。
また、大阪大学データビリティフロンティア機構は本学におけるビッグデータの利活用促進を目指し、人工知能をはじめとする高度な情報関連技術を駆使して生命科学、医歯薬学、理工学、人文科学等の科学技術・学術の新たな地平を切り拓き、さらには社会的、公共的、経済的価値の創造を促進するための学際研究を推進するための協奏と共創の場として、平成28年(2016年)に設置されました。
大阪大学D3センターは、大阪大学サイバーメディアセンターと大阪大学データビリティフロンティア機構を核として令和6年(2024年)10月1日に創設されました。D3 センターの創設により、データ生成・収集、データ解析、データ活用まで一貫した研究体制が構築されます。これにより、本学のデータサイエンスに対する総合的な支援が可能となり、本学の研究・教育のデータによる発展を推進できるようになります。
加えて、大阪大学D3センターは情報基盤センターとしての機能を大阪大学サイバーメディアセンタから継承し、国立情報学研究所コンピュータネットワーク網(SINET)のノード校として計算機の相互利用を可能とし、独自の大規模計算サービス機能等を提供するとともに、互いに緊密な連携を保ちつつ運営が行われています。
旧大型計算機センターの沿革
- 1962.04計算機センター発足
- 1967.04バッチサービス開始
- 1967.09NEAC2200モデル200、通信制御装置及び周辺機器導入
- 1968.01阪大MAC (TSS)システムサービス開始
- 1969.04全国共同利用施設として大型計算機センター設置
- 1972.03NEAC2200モデル700(1号機)、NEAC2200モデル500導入
- 1986.06スーパーコンピュータSX-1サービス開始
- 1994.03大阪大学総合情報通信システム(ODINS)導入
- 1996.08総合情報通信システム(ODINS)2期導入
- 1997.01スーパーコンピュータSX-4/64M2サービス開始
- 1998.03演算サーバExemplarV2200/Nサービス開始
- 1999.03総合情報通信システム(ODINS)3期導入
- 2000.03改組
旧情報処理教育センターの沿革
- 1981.04学内共同教育研究施設として設置
- 1982.02三菱電機の汎用機COSMO 900II導入
- 1982.04TSSを利用した情報処理教育開始
- 1987.02IBMの汎用計算機3090-200とPC(5550)を用いた複合システムに更新
- 1992.03NeXTワークステーション388台を中心とした分散システムに更新NEAC2200モデル700(1号機)、NEAC2200モデル500導入
- 1996.03ソニーのサーバ群とPC QuarterL(NEXTSTEP搭載)500台に更新
- 2000.03IBMサーバ群とPC IntelliStation E Pro (Linux搭載)700台に更新改組
附属図書館の沿革
- 1931.05附属図書館設置
- 1988.09OPACサービス開始
- 1995.03学内LAN上でCD-ROM検索サービス開始
- 1997.12WWW上での電子展示サービス開始(懐徳堂)
- 1999.08西洋古版アジア地図の電子展示サービス開始
- 2000.03一部改組
サイバーメディアセンターの沿革
- 2000.04サイバーメディアセンター設置
- 2000.01スーパーコンピュータSX-5導入
- 2001.09電子図書館システム導入
- 2001.11高速キャンパスネットワークシステム(ODINS 4)導入
- 2002.01バイオグリッド基盤システム導入
- 2002.03アプリケーションサーバサービス統一アカウントシステム・ポータルシステム導入
- 2002.09豊中教育研究棟竣工
- 2003.01データグリッド基盤システム導入
- 2005.03教育用電子計算機システム更新
- 2006.04情報推進部設置(サイバーメディアセンターの事務担当)
- 2007.01スーパーコンピュータSX-8R、PCクラスタ導入
- 2007.03汎用コンピュータシステム更新
- 2008.04高信頼基幹・全学ネットワークシステム(ODINS5)導入
- 2008.07スーパーコンピュータSX-9導入
- 2009.03教育用電子計算機システム更新
- 2009.06学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点として認定(2010年4月開始)
- 2010.10全学IT認証基盤(CA/RA)システム更新
- 2012.10汎用コンピュータシステム更新
- 2013.04大阪大学総合情報通信システム6期(ODINS6)導入 情報推進機構設置
- 2014.04大規模可視化対応PCクラスタ導入
- 2014.09教育用電子計算機システム更新 ITコア棟竣工
- 2014.12スーパーコンピュータSX-ACE導入
- 2015.04本館改修 サイバーメディアコモンズ開所
- 2015.08情報推進本部設置(情報推進機構改組)
- 2016.04先進高性能計算機システムアーキテクチャ共同研究部門設置(2022年3月31日まで)総合情報通信システム(ODINS)7期導入
- 2017.04富士通次世代クラウド協働研究所設置(2020年3月31日まで)
- 2017.10全学教育用コンピュータシステム導入 図書館システム導入
- 2017.12全国共同利用大規模並列計算システム(OCTOPUS)導入
- 2018.04総合情報通信システム(ODINS)8期導入
- 2021.05高性能計算・データ分析基盤システム(SQUID)導入 高性能計算・データ分析融合基盤協働研究所設置(2024年4月30日まで) データ集約基盤(ONION)試験導入
- 2022.10全学IT認証基盤システム更新 全学教育用電子計算機システム導入 図書館システム更新
- 2023.07総合情報通信システム(ODINS)9期導入
- 2024.09改組
データビリティフロンティア機構の沿革
- 2016.06データビリティフロンティア機構設置
- 2019.06オフィスをテクノアライアンスC棟に移転
- 2024.09改組
D3センターの沿革
- 2024.10D3センター設置