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顎骨病変の診断を支援するAIの開発

2025.10.17
令和6年度 学際共創プロジェクト【ヘルスサイエンス部門・医療イノベーション】

「顎骨病変の診断を支援するAIの開発」

研究代表者: 島本 博彰(歯学研究科)
研究分担者: 山口 哲(歯学研究科)、松下 康之(IDS)


研究の背景

歯科医院における歯科用コーンビームCT(CBCT)の導入率は年々増加しています。しかし、CBCTに関する専門的な教育や研修を受ける機会が限られている中、悪性腫瘍などの顎骨病変を誤診するリスクは依然として低くないという状況にあります。特に、症状のある局所に注意が向きやすい診断の現場では、偶然に描出された他部位の病変を見落とすことも少なくありません。CBCT画像から顎骨病変を自動的に検出できるような技術が実現できれば、地域医療の質向上や患者QOL(生活の質)の向上、さらには歯科診療の均てん化に寄与するものとなり、社会的意義が大きいと考えられます。

研究の目的

本研究では、顎骨病変を高精度に検出可能なAIを構築することで、診断精度の大幅な向上や誤診・見落としを減らすことを目指します。CBCT画像からすべての顎骨病変を自動的に検出することを最終的な目標とし、その第一段階として、本研究では比較的罹患率が高く臨床的意義の大きい「顎骨浸潤を伴う歯肉癌」に注目します。MDCT(Multi Detector row CT)画像を用いて、少数の教師データからでも高精度なAIが開発できるかについて検証を行います。

本年度の成果について、詳しくは活動報告書(PDF)をご覧ください。