情報教育システム
授業担当教員の声

全学共通教育科目基礎セミナー
「科学であそぼ! ~インターネットで英語に強くなる~」を担当して


黒崎 健(大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻)

1.はじめに

 全学共通教育科目基礎セミナーにおいて、「科学であそぼ! ~インターネットで英語に強くなる~」を担当しています。本講義は全学共通教育科目ですので、全学の様々な学部・学科の主に新入生が受講します。これまでに5年間にわたって5回開講していますが、通算でおよそ90名の学生が受講しました。学生は、文系・理系・男子・女子とバランスよく集まります。サイバーメディアセンターの豊中教育研究棟は、平成2003年度から使用させていただいています。

2. 講義の内容

 本講義では、世界の共通言語であり将来の研究生活に欠かせない「英語」にインターネットを通してふれることで、「楽しみながら」苦手意識を克服することを目的としています。講義では、基本的な計算機の使用法に加えて、インターネット検索の仕方やプレゼンテーションソフトウェアの使用法などを教えます。受講する学生は、インターネットを通して英語に慣れ親しむことはもちろん、プレゼンテーションの基本的な技術も会得します。
 授業の基本的な進め方は以下の通りです。
① 自分たちの興味のあるテーマを決定
② インターネットを通して外国のWebサイトを閲覧・調査
③ プレゼンテーション用ソフトウェアを用いての発表用資料の作成
④ 調査内容の発表
 テーマに関しては、本当に多種多様なものがでてきます。以下に一例を挙げさせていただきますが、スポーツ・音楽・ファッション・芸術・研究など様々です。男子学生はスポーツや音楽を、女子学生はファッションや芸術、料理などをテーマにすることが多いようです。「好きこそ物の上手なれ」とはよくいったもので、英語が苦手と言っていた学生も、自分の興味のあるテーマであれば、英語のホームページを検索・閲覧するのもそれほど抵抗は無くなるようです。
学生が選んだテーマの例:
 続いて、学生は自分の調査した内容を、プレゼンテーションソフトウェアを使って、まとめあげます。この作業が講義全体の約半分強を占めます。最初は使い方がわからないといっていた学生も、ソフトウェアの基本的な操作を教えてあげれば、あとは自ら創意工夫して資料を作り上げます。発表の時間は一人およそ10分としています。講義の時間内に作業が終了しない学生は、自分の手の空いた時間をみつけて、サイバーメディアセンターで自主的に作業しているようです。
 最後の講義において、学生は自分が調査した内容を全受講生の前で順番に発表していきます。毎年セミナー終了時には、各学生の個性が良く出た発表を聞くことができます。

3.サイバーメディアセンターにおける講義の感想

 サイバーメディアセンターでは、豊富な数の計算機はもちろん、教官が使用している計算機の画面をうつす専用ディスプレイや、大型スクリーンやプロジェクタ、マイク等の音響システムをいった便利な機器・設備が十二分に設置されています。我々教官は、この便利な機能を有効に利用することで、伝えたい情報を効率的に学生に伝えることができるようになります。このようにサイバーメディアセンターの教育環境は大変すばらしいと常々感じていますが、一点だけ、OSがWindowsでないことに関しては、少し不便を感じています。特にプレゼンテーション資料を作るにあたっては、本来ならば、WindowsのPowerPointを使用したいところですが、計算機環境の都合上、StarSuiteのプレゼンテーションソフトウェアを使用しています。確かに互換性はあるようですが、教える側も教わる側も、WindowsのPowerPointに慣れきっている場合が多く、最初は少し戸惑いました。本件について少しでもご検討いただけると幸いです。

4.あとがき

 私が担当している全学共通教育科目基礎セミナー「科学であそぼ! ~インターネットで英語に強くなる~」の紹介と、サイバーメディアセンターの利用者としての感想を述べさせていただきました。我々が一利用者として日々無事講義を行うことができるのも、センターで働くみなさまのご尽力のおかげです。この場をおかりして御礼申し上げます。ありがとうございました。