利用学生の声

勢川 優子(文学部2年生)

 いつもCALL教室を利用させていただいております。空き時間など、教室はどこも学生であふれており、学生からの需要の高さが伺えます。
 教室は非常に開放的で、誰でも気軽に利用できるところが良いと思います。私は主にレポートを作成するときに利用しますが、長期休暇中も利用できるのでとても助かっています。教室内は静寂が保たれており、集中して作業に取り組むことができます。また、設備も整っており、学習意欲がわきます。とくに新校舎の教室は非常にきれいで、気持ちよく利用できます。
 このように、CALL教室は私たち学生の学校生活にとってなくてはならないものです。これからも一学生として、積極的にCALL教室を利用していきたいと思います。


向井 園絵(人間科学部2年生)

 「語学の授業にコンピュータは必要なのか?」という疑問を当初は抱いていました。単に問題を解くだけならプリントで代用できるし、音声を聞くだけならカセットやCDで代用できるからです。しかしパワーポイントを使ってのプレゼンテーションの作成となると、机と椅子しかない教室ではできません。インターネットで母国語ではない言語のウェブページを探し、内容を理解し、それをスライドにまとめてゆくという作業は思いのほか困難です。でも困難だからこそ語学が身についているように思います。その作業を通じて得られるものはもはや語学力に限りません。情報の良し悪しを判断する力や、得た情報をまとめる力も同時に得ているのです。また最近の授業で、パワーポイントのスライド1枚1枚にドイツ語のナレーションを自分で吹き込んだりもしました。自分が外国語を話すのを聞くのは初めての体験で、「"r"の発音が下手だな」「もっと強弱をつけたほうがいいな」などの反省点をみつけることができました。CALLは「机上の学習には限界がある」という既成概念を覆す授業形態だと思います。


中垣 瑶子(文学部2年生)

 私はCALL教室でドイツ語の授業を受けていました。通常の授業と異なりパソコンが使えるので、必然に映像や音声を駆使した授業が多く、別の角度から楽しくドイツ語に触れる事が出来たと思います。
 最初の方の授業では、インターネットを使ってドイツの概要について調べたり、日本紹介がされているドイツ語サイトを見たりして、特に語学とは関係なくドイツ文化に「馴染む」授業を受けました。しかし段々とパワーポイントを用いてドイツ語のプレゼンテーションを作る様になり、自分でドイツ語を理解し、表現する作業に変わっていきました。最後には手本を聞き込んで、教育に関するプレゼンテーションにドイツ語のナレーションをふきこむという作業をやりましたが、今まで見て理解していただけのドイツ語を、実際に話すというのは経験が少なかったので大変難しいものでした。
 しかし今振り返れば、単に文法を覚え、読み書きを習得する授業とは違い、ドイツ文化に親しみ、生きたドイツ語に触れるという点で、CALL教室を使った授業はとても面白く刺激のある多彩なものであったと思います。また、共に勉強する友人と解らない所や内容について話したり、互いの作品を見せあって評価するという自由な雰囲気も、逆に学習意欲をかきたてられ、自分にプラスだったのではないかと思っています。


黒田 洋一郎(文学部2年生)

 僕らくらいの年代ならば、中高生の頃、誰でも1度や2度は体験した事はあるだろうし、もはやCALL教室での授業のような、PCを駆使した授業は珍しいものでも何でもないハズだ。新しい授業形態への挑戦、といった目標が前面に押し出され、その点に集中しすぎたために、本来の学習目標を達成しているようには思えなかったり、生徒を無視してただ空振ってしまっているだけだったりの授業が多く見受けられたのは、もうそろそろ過去の話なのだろう。しかし、そのがむしゃらな頑張りが実を結んだのは、授業形態が当然と受け取られるようになった認識に関してのみで、今でも、従来の授業形態と新形態との果たすことのできる役割の差異、は確立されていないように思う。PC使用の授業形態が当然のものとなり、この状況に発信者も受信者も慣れきっている、そんな今だからこそ、いわゆる通常の机上での勉強とは何が違うのか、より明確なカタチで提示されるような授業(生徒がそれを実感として受け取ることができる授業)がもっと増えたら、"サイバー"な授業がより意義を増すと思ったりするのだが。


村田 誠治(文学部2年生)

 現在、僕はサイバーメディアセンターを使った授業を2つ受けています。どちらも語学の授業ですが、サイバーメディアセンターのパソコンを使った授業は、それを使わない授業とはやはり形式が大きく違います。1年の時はパソコンの使い方を習うだけで、それを実際に学習に利用する講義は1つも受けていませんでした。授業の形式は、例えば語学の講義では、教科書に沿って文法を習い、覚え、教科書の例文を読み、問題を解く、これが基本的な形式です。あくまで教科書が中心で(というより、教科書だけしかやらないことも多い)、いささか受け身がちで単調になりがちなところがあります。しかし、現在僕が受けているサイバーメディアセンターのインターネットを利用した授業では、自分で資料を探し、自分で外国語を読み、自分で学習内容を「作り上げていく」必要があります。中学、高校時代にはなかったスタイルの授業で、しかも「自分でやる」という積極性が必要なため、退屈しません。語学の授業というと、少し眠気を誘いがち(?)ですが、こういう形式の授業ならば、大丈夫です。
 しかし、インターネットを使った授業でも弊害はあるようで、それは、授業中にネットサーフィンに陥って学習が疎かになる人がいること。これはインターネットの魔力だなあ、とは思いますが、僕個人としては、授業が単調になるのを止めるためにもサイバーメディアセンターを使った授業をとったのは非常によかったと思っています。