新しい教育用計算機システムの特徴

CALL教育システム



 サイバーメディアセンター・マルチメディア言語教育研究部門では、この4月から共通教育校舎棟315室及び304室にPC端末を設置し、言語文化部の教官と協力してCALL教室を運用している。CALL[コール]とは Computer Assisted Language Learning の略称で、「コンピュータ支援語学学習システム」を意味している。これまでのように文字メディア(教科書)、画像・音声メディア(ビデオその他LL教材)を個別に利用しての外国語学習ではなく、これら3つのメディアをコンピュータ上で組み合わせたマルチメディア学習教材を利用する新しい学習形態である。マルチメディア学習教材を利用することにより、まるでその国にいるかのような臨場感あふれる学習が行え、外国語学習をより楽しく、効果的に行うことが出来る。
 また、インターネットを利用することにより現地での情報を即座に入手し、その情報を学習に反映させることも出来る。CALLシステムにおいては、学習者がコンピュータ上に個人の環境を持ち、個別に学習履歴を残すことが出来るので、これまでのようなクラス全体で同じ教材を学習する学習方法だけでなく、自分のペースで個別に学習を進めることが出来る。ネットワークにつながっているコンピュータを利用しての学習環境なので、教室内では電子掲示板などにより情報を共有することが出来、質疑・応答が効率的に行える。また、CALL教室ではマイク、ヘッドフォン、画像転送装置により画像・音声メディアを最大限活用出来る。これらの装置により教官と個々の学生が、また教官と受講学生全体が双方向にコミュニケーションを取ることも出来る。
 具体的なシステムとしては、サーバ4台(Windows 2000サーバ3台、Windows NTサーバ1台)、端末118台(Windows 20000、315室57台、304室61台)を高速ネットワーク(サーバ・スイッチングハブ間ギガビット、スイッチングハブ・端末間100Base)で結んでいる。この環境のもと、英語、ドイツ語、フランス語の授業が、マルチメディア学習ソフトやコンピュータ上で利用できるオンライン辞書、インターネットなどを駆使して行われている。