編集後記

 阪大サイバーメディアセンター前の犬飼池で、スイレンが咲き誇っている。編集子のここ4,5年の記録では、最も早い開花は昨年5月9日であり、最も遅くまで咲いていたのは同じく昨年11月16日まで開花していた。いつも長期間に渡って楽しませてくれるスイレンの花である。今年は、5月13日に一番咲きを“見イつけた”(もっと早くから咲いていたかも)。花の色は白い中に淡いピンク系?だが、今年は、真っ白なスイレンを2個初めて拝見させていただき新たな感動?をもよおした。
 このスイレンは池のそばを歩かないことには、お目にかかれない。緑の葉がいっぱいに寄り添う中で、40も50もの数のピンク系の染め上がりにハッとさせられる。わずかに開きはじめのつぼみの姿にもまた惹かれる。人知れずにひっそりと咲いている感じである。
 3年前のこと、ひどくショックを受けたことがあった。変わった形の花だな、色だなと一瞬思いきや、よく見るとそれはペットボトルではないか。水面には近くの建物が逆さの美観を映し、3匹のカモファミリーも遊泳している。この景観、このスイレン群の中、一体だれがこの美観を壊すようなことをしたのだ、マナーはないのか、と。ここの保護条例はないが、どこに訴えればいいのかと、ひとり怒っていた次第である。
 マナーを守ろう、地球を守ろう、キャンパスの美観を守ろう、環境問題を考えようとの一コマであるが、他人のパソコンへの迷惑な侵入者がめったやたらに多い昨今、これもまた大いに怒りを覚えずにはいられないのは、編集子だけではあるまい。                      
(田)




 
広報委員会委員
吉田 勝行 (委員長、サイバーメディアセンター)
前迫 孝憲 (大学院人間科学研究科)
養老 真一 (大学院法学研究科)
小郷 直言 (大学院経済学研究科)
下條 真司 (サイバーメディアセンター)
中西 通雄 (サイバーメディアセンター)
時田恵一郎 (サイバーメディアセンター)
馬場 健一 (サイバーメディアセンター)